興味のある方がいるかもしれませんので、東京大神宮での挙式について簡単に紹介したいと思います。
私たちが挙式したのは2007年で、現在とは異なるところも多いと思いますので、参考程度でお願いします。
東京大神宮。
左隣にマツヤサロンがあります。
私達が電話で挙式相談をしたのは、2007年7月末。
初めて東京大神宮を訪れたのは、翌月に開催されたブライダルフェアでした。
ブライダルフェアでは、実際に白無垢・角隠しを身にまとって記念写真をとったり、模擬挙式参列、料理の試食ができます。(写真はモデルさんによる模擬挙式です。モデルさんの髪は角隠しです)
その後、専属のプランナーさんと、挙式参加人数や予算について細かく相談。
私達夫婦は、それぞれ出身地が離れていて遠いため、
- 故郷から列席者を東京に呼ぶには、飛行機代金・宿泊代金がかなりかかる
- 挙式費用は親からの援助が無く、自分達で全額支払う
- 夫の奨学金の返済が、数百万円ある
等の理由から、お金にあまり余裕が無く、一番小さな「親族だけでの挙式・ほのかプラン」を選びました。(後日、故郷の懐石料理屋でお披露目会をした)
プランにより選べる着物が変わってきます。
節約のため、一番価格の低いプランで衣装を決めることにしました。
もう忘れてしまいましたが、8着くらい袖を通して決めたような気がします。
母親が着る留袖も選べます。
(結婚式場で借りなくても留袖レンタルのほうが、安いと思います)
この翌月(挙式2ヶ月前)にもう一度マツヤサロンを訪れてカツラの試着をしました。
既製サイズが合えばそのまま使えるらしいのですが、サイズが合わない場合はサイズの調整料金として2万円くらい追加料金がかかったような・・・。
カツラは重いです。フルフェイスのヘルメットをかぶった時よりも、重いです・・・。
角隠しにするか綿帽子にするか選べるので、私は綿帽子を選びました。(白い布をモコッとかぶせるやつです。角隠しより優しそうな雰囲気)
挙式当日は、9時半ごろ到着で、昼ごろ挙式でした。
結婚式は1日最大9組まで行われるそうですが、私達が挙式した日は自分達を含めて3組だったので、廊下などですれ違うことも無く、とてもゆったりしていました。
白無垢と綿帽子をかぶって、挙式前の記念撮影。
挙式中、撮影できるのは専属のカメラマンだけです。
天気の良い日でした。
境内には参拝客がちらほら。
挙式前の控え室にて。
挙式の流れの説明をして頂きます。
待ち時間、桜茶をいただきました。人生初の桜茶でしたので、これ以降桜茶を飲む度に結婚式を思い出します。
挙式時間は30分ほどです。
神職、巫女、新郎新婦、媒酌人、両家の家族が、マツヤサロンの控え室から境内へ出て、神殿へと向かいます。(参進の儀と言います)
拝殿で雅楽の演奏が行われる中、豊寿舞、豊栄舞、玉ぐし奉納、誓いの言葉、三々九度、指輪の交換、誓いの接吻があります。
順序はちょっと忘れてしまいました。
式の最中、隣に介添人がいるので、何も困りません。
式が終わった後は、雅楽の奏でられる中、拝殿から退場します。
挙式後は、綿帽子を外して自分達で記念撮影できます。
このカンザシ、ものすごく高いらしいです。
その後はお色直しをして、披露宴に・・・と移る方もいるでしょうが、私達はお互いの親・兄弟のみでの挙式だったので、夫はスーツ、私はワンピースに着替えて、親族で会食をしました。
(家族挙式の場合、ジーンズ姿で会食する新郎新婦もいるんだとか。御飯がたくさんあるので、お腹周りがラクな服装のほうが良いです。オススメはワンピース)
披露宴会場は、神路、吉野、明日香、大和の4つがあります。
神路は加賀百万石旧前田候邸を移設したもので、一番お金がかかっている部屋で、 少人数挙式の会食には使えません。
大和は洋風の広い会場で、明日香はそれより小さな会場。
親族だけでの挙式、少人数挙式の場合、一番小さな部屋である吉野になります。ヨーロッパのリビングルームみたいは部屋で、明るくて、雰囲気が良かったです。
食事は春だったので、春祝盃(はるしゅくはい)という料理で、オードブルの内容や、ご飯にするかお寿司にするか、デザートはどれにするか、事前に決められました。
会食後は引き出物を配り、マツヤサロンからは、神符、神棚、三々九度を交わした三ツ組杯、銅製の絵馬を、記念品として頂きました。
私達は写真集と、挙式のDVD作成を追加で頼んだので、挙式・会食・その他もろもろで合計金額100万円でちょっとお釣りがくるくらいでした。
夫の奨学金の返済600万円を抱えての挙式でしたが、お互いに1年半かけてお金をためていたので、挙式とハネムーン、新婚生活などは、貯蓄から出せました。
今思えば、マイカーを持たない生活は、夫の奨学金返済がきっかけの一つであるなぁと。(無駄が嫌いな私の性格が要因ではありますが)
奨学金は9年かけて、去年の夏に完済しました。
「奨学金 結婚」で検索すると、いろんな事情を抱えた方のお悩みが出てきます。
私は夫の奨学金返済が600万円あると聞いた時は正直な話、「え、そんなにあるの・・・」とちょっと驚きましたが、学費は自分への投資です。
私の両親は、結婚相手には返さなければならないお金があると聞いた時も、おまえは倹約家だからしっかりやっていけるだろう、と反対せず送り出してくれました。
奨学金の返済が、結婚の障壁になっている方もたくさんおられるかと思います。
けれど、倹約を重ねていれば、いつか完済の時が来ます。
返済は確かに負担ではあったけれども、結婚生活9年、振り返ってみると力を合わせて乗り越えてきたなぁと思いますし、いつでも参拝できる神社で挙式して良かったと思います。結婚生活に困った時は、東京大神宮へお参りに行って、初心にかえろうと約束していたからです。
三々九度で使用した「千代の盃」。 お正月は、毎年、この盃で御屠蘇を頂きます。
話が反れましたが、奨学金返済を抱えている方、がんばってください。いつか、終わります。
そして、私のように、奨学金を抱えた人と結婚する方。他所の家庭と比べない、他所の持ち物と比べない、コツコツやっていれば大丈夫、かならず返済は終わります。
終わります、終わります、ばっかり言うんですけれど、ほかに言葉がありません。
でも、ホント、
コツコツ返していたら、必ず終わります。
稚拙な言葉を並べたお粗末な文で、最後は奨学金の話になってしまいましたが、私達の経験が誰かの役に立てばうれしいなと思って書きました。
良いご縁に恵まれ、良い挙式ができますように
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