昨日、オスのカブトムシ「カブートー」が死んだのですが、さきほど飼育ケースの中を探ってみると、幼虫を発見!
カブートーの子供!
(母親はカブ子とカブ美のどちらかわからない)
いや~~、かわいいですね、ホント。
一匹のメスは平均して20~30個の卵を産むそうです。
中で卵がつぶれちゃったりして、全部孵化しないと思いますが、1匹、2匹くらい大人になってくれるとうれしいなぁ・・・。
飼育が好きな人は卵を一つ一つ取り出して別の容器で育てるそうですが、我が家はこのまま同じケースの中で様子を見ようと思います。
3匹から始まった飼育が十数匹~数十匹に増えても困りますからね。
成虫は1~2ヶ月ほどで死んでしまいますが、幼虫は10ヶ月ほど、森林で落ち葉を食べ糞をして、栄養豊富な土を作ってくれます。
自然界、よく出来てますね~。
「全てのものには役割がある」のだということをズバッと教えてくれます。
「虫は気持ち悪いから嫌いだ」
と言う方もいるでしょうが、自然界は絶妙なバランスで成り立っています。
私が最近驚いたのが「ハリガネムシ」。
ちょっと気持ち悪い虫なので、ここに画像は貼りませんので、興味のある方は検索してみてください。
カマキリのお尻からニュルルルーと黒い針金のような線虫が出ている写真が出てくると思います。
このハリガネムシ、ものすごい虫で、寄生した虫の脳内に特殊なたんぱく質を送り、入水させてしまうんです。
寄生された虫は死んでしまいますが、ハリガネムシは宿主の尻から脱出して、沼や川などの水中で生活し、交尾・産卵を行うそうです。
「わぁ~、なんて怖い虫なんだろ~。自殺させちゃうのか・・・」
とゾッとしたのですが、このハリガネムシのおかげで、陸の昆虫が水へ飛び込み、川魚の餌になっているというのです。
神戸大学大学院理学研究科准教授の佐藤拓哉さん達による調査では、渓流のサケ科の魚が年間に得る総エネルギー量の約6割を、秋の3か月間に、川に飛び込む寄生されたカマドウマで占めているそうです。
カマドウマなど陸の虫が川の中に入ってくることで、川の水生昆虫はあまり食べられなくなり、水生昆虫類の餌である藻の現存量が減り、結果、落ち葉の分解速度が促進されるそうです。
水の中に昆虫が飛び込まなくなると、魚は水生昆虫を食べるようになり、藻が増えて落ち葉の分解が遅れ、生態系が変わってしまうんだそうです。
いや~~・・・、よくできていますね、自然界。
虫は人間にとって好ましくない害(農作物被害や病原菌の媒介)もありますが、地球に無くてはならない大切な存在だなぁと思いました。
おうちの中に入ってしまった虫は、どうか殺さずに、ちり取とホウキを使って外へ掃きだしてやってはどうでしょうか。
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