【大山阿夫利(あふり)神社下社】 ご祭神は、富士山の神様の父神、雷神、龍(水)神。

前回の【大山寺(伊勢原市)の紅葉】からの続きで、神奈川県伊勢原(いせはら)市の、大山(おおやま)登山の紹介です。

参拝記

→→【大山寺(伊勢原市)の紅葉】 「雨降山」とも言われる、標高1251mの山。紅葉が見事!・・・神奈川県伊勢原市の「大山(おおやま)」登山記の一回目はこちらでご覧ください。

 

 

前回【大山寺(伊勢原市)の紅葉】を見た後、大山フリー切符Aを握りしめて、ケーブルカー大山(おおやま)寺駅から阿夫利(あふり)神社駅へ移動。

大山ケーブル駅から乗った時は40分待ちでしたが、中間駅の大山寺駅で乗り降りする人はあまり多くなく、すんなりと乗れました。

 

 

阿夫利神社駅で下車したら、熊注意の看板が。

11月最後の週だったので、さすがにもうクマは出ないだろう・・・と思っていたのですが、この後、山頂への登山道でクマよけ鈴をつけている方が何人かいました。

丹沢・大山の裾野での目撃が多発しているようで、生息数は40頭前後と推定され、神奈川県レッドデータブック(2006)では、絶滅危惧種とされています。

 

11月12日に秦野市の登山道でツキノワグマの目撃例がありますね。11月でもクマが出るなんて知らなかった・・・。

 

 

 

阿夫利神社下社の紅葉。

 

 

下社には、飲食店がいくつかあります。

このお店の脇に、下へ向かう階段があり、見晴らし台へのハイキングコースへとつながっています。(滑落注意の細道があります)

 

 

団子を食べました。

 

阿夫利神社下社への階段を上る。

 

紅葉がめっちゃ奇麗!

いっせいに花開く春も好きですが、山が紅葉で鮮やかに色づく秋が一番好きだなぁ~。

ハラハラと落ちる葉が、根を覆う布団となり、虫や微生物のエサとなり、分解されて土となって、新しい生命を育むサイクル・・・、本当に良くできていますね~。

 

 

鳥居をくぐって、まずはお参り。

 

阿夫利神社下社。

本社と奥社は大山(おおやま)の山頂にあり、ヒーヒー言いながらトレッキングしなくてはなりませんが、下社はケーブルカーでスイスイお参りができます。

阿夫利神社の創建は、2200余年以前の第十代崇神天皇の御代と伝えられ、古くから相模国や関東総鎮護の霊山として崇敬を集めました。

 

 

 

大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)は、山と水の神様で、富士山のご祭神コノハナサクヤヒメの父神とされており、江戸時代には大山と富士山に両方詣でるのが流行ったのだそうです。

→→富士山五合目の記事はこちら・・・世界遺産

 

 

高龗神(たかおかみのかみ)は龍(水)の神様で小天狗とも言われ、大雷神(おおいかずちのかみ)は雷の神様で大天狗とも言われています。

大山は、今から3000年ほど前の縄文時代にも人がいた(儀式をしていた?)、歴史ある霊山です。

 

 

前回(2012)来た時には無かった大山獅子。日本三大獅山の一つで、立派ですねぇ・・・。

積み上げられた石は富士山のもので、獅子像もヘリコプターで運ばれて、設置されたものだそうです。

もともと、境内には江戸時代から名工による獅子像や獅子山があったのですが、明治期の災害や大正12年9月の関東大震災による山津波などで損壊・流失してしまったため、平成25年に新しく設置されました。

 

「みなさまには親子獅子の姿から、人の道、家族の絆、自身の姿それぞれに何かを感じ気づいていただければ幸いです」
と、近くの石碑にありました。

 

 

 

お参りの後は、下社境内からの景色を楽しみましょう。

江戸時代、参拝者はこの石像のように、巨大な木刀をかついで参拝していたそうです。

 

大山詣でに向かう江戸の町民たちは職や地域ごとに「講」というグループをつくった。彼らは「武運長久」を祈って真剣を奉納した源頼朝の故事にならい、納め太刀と呼ばれる巨大な木刀を担ぎ、大山の麓の宿坊(旅館)まで約70キロを2、3日かけて歩いた。(→→カナロコより

 

大山詣り(大山講)は戦前には2000人を超えていたそうですが、現在は800人ほどだそうです。

けれども、個人の参拝・登山客が増えているので、大山に来る人はとても増えているのではないのかなぁ…と思います。

 

 

下社境内からの見晴らし。良く晴れているので、遠くまで見えます!

 

 

 

真ん中にポツンとある小島が江の島

 

その後ろに三浦半島と【城ヶ島(じょうがしま)】、そのまた後ろに【房総半島】まで見えました。

 

手前が相模平野で、相模湾(さがみわん)の美しい曲線がよくわかります。相模湾は静岡県の駿河湾(するがわん)に次いで、日本で二番目に深い海です。

→→新江ノ島水族館の記事はこちら・・・神奈川県藤沢市。日本で二番目に深い相模湾について知りたいならココ。

→→沼津港深海水族館の記事はこちら・・・静岡県沼津市。日本で一番深い駿河湾について知りたいならココ。

 

 

下社の左手前に「め組」の石碑が。
TVドラマ「暴れん坊将軍」でお馴染みすぎる「め組」(江戸時代の消防団)は、たぶん、大山が「雨降山」で水に関係があるから奉納したのかな?
地球は水の惑星ですからね。

 

水、ありがたや~~~。

 

 

 

この後、私と息子は山頂へ向かったのですが、その前に御神水を頂きました。

2012年に来た時は一口いただくだけでしたが、今回は空の1.5リットル水筒持参。

 

ドボドボドボと水筒に頂きます。冷たくて、スッキリとした味わいです。

 

奥には、君が代でもお馴染みの「さざれ石」や、

 

 

ボケ封じの守護神などがありました。


 

 

下社拝殿の地下を通り抜けて、大山登山道へ向かいます。

写真が増えてきたので、次回に続きます。

 

次の記事はこちら

前回の【大山阿夫利(あふり)神社下社】からの続きで、神奈川県伊勢原(いせはら)市の、「大山(おおやま)」の紹介です。 参拝記 →→【大山寺(伊勢原市)の紅葉】 「雨降山」とも言われる、標高1251mの山。紅葉が見事!・・・神奈川県伊[…]

 

(この登山記は2017年11月と、2019年です)

 

 

→→【大山寺(伊勢原市)の紅葉】 「雨降山」とも言われる、標高1251mの山。紅葉が見事!・・・神奈川県伊勢原市の「大山(おおやま)」登山記の一回目はこちらでご覧ください。

 

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→→富士山五合目。 高速バスを利用したら2時間遅れて、たった一時間の散策になった。・・・大山寺の祭神は、富士山の神様の父神

料金

大山ケーブル~阿夫利神社は、大人片道630円、往復1100円(繁忙期は1240円)。
大山ケーブル~大山寺、または大山寺~阿夫利神社は、大人片道350円、往復600円(繁忙期680円)。

交通アクセス

公共機関で行く場合、小田急線・伊勢原駅で下車し、北口バス4番乗り場から、神奈川中央交通バスの伊10「大山ケーブル行き」に乗車して、終点の「大山ケーブル」で降ります。
バスは一時間に2本~3本出ています。
乗車料金は310円です。
伊10 大山ケーブル行きバス 時刻表
車で行く場合、東名厚木インター、秦野中井インターから国道246号線経由で40分。
駐車場は、市営大山第一駐車場(バス終点から600m下)に普通車84台(駐車料金600円)、市営大山第二駐車場(バス終点すぐ上)に普通車44台(駐車料金1000円)停められます。
ちょっと離れますが、第一駐車場のほうが400円安いです。

二つ合わせても普通車128台しか停められませんので、紅葉シーズン、お正月などは、駐車待ちの長い列ができます。

混雑解消のため、近くの小学校校庭が臨時駐車場となり、バスでケーブルカー乗り場まで運んでくれます。

フリー切符

公共交通機関で行く方は、丹沢・大山フリーパスがお得です!
私たちは毎回、ケーブルカー切符のついたA切符を購入しています。

小田急 丹沢大山フリーパス

相鉄線 フリーパス

フリーパスの使用方法や注意事項を確認した上で、ご利用ください。

近くの宿泊施設

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